雫。
第2章

二重人格のわけ

それからしばらく時が経ち、明日からとうとう5月になる。
結局あれからは、冷たい絵堵くんの姿をみることはなかった。
学校に行くといつもの絵堵くんの姿がある。
たまに電車の中であっても、いつもと全く変わらない。
だから、あの時の冷たい態度の絵堵くんは、あたしの中では、ただの気のせいだったということで終わってしまった。
でもこの日、絵堵くんの態度が冷たかったわけがあきらかになるとは。。。
このときはまだ、知るよしもなかった―…
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