レンタル彼氏 Ⅰ【完結】
“…俺等いんじゃんか”
そう、言った店長はもういない。
居場所だと思っていたこの店は。
一瞬にしてなくなった。
身勝手に俺を夜の世界に引きずりこんだくせに。
勝手に突き放す。
何も。
何もなくなった。
これから、俺はどこに行けばいいんだ。
力なく、俺は店を後にする。
荷物どうしようかとか。
そんなこと、もうどうだっていい。
俺は。
独りだ。
女は醜いんだ。
汚いんだ。
いつかは裏切る。
そういう生き物なんだ。
信じない。
もう、信じない。
誰も信じない。
信じて、傷付くのは…自分なんだ。
自然と歩いたそこは。