黄緑絵の具



そもそもいつもと違う画材屋に行ったのが間違いだったんだ。

桑原屋で老女から荷物を貰わなければ、こんな事にはならなかった。


そこで初めて気付いた。

もしかしたらあの老女は、なにか知っているかもしれない!



思い立った僕は、画材屋に行くため、駅に向かって走り出した。



そして駅に着いてから気付いた。

財布がない。


二駅分の距離を歩くか、財布を取りに戻るか……


少し迷ったけど、歩いて行くことにした。



< 19 / 103 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop