黄緑絵の具
店を出た途端、僕に寄り添ってきたスグリ。
『シュウ、さっきはありがと。
それとごちそうさま。
美味しかったよ』
赤く染まった頬。
眠そうな目で僕を見つめる。
なんだか妙に色っぽく見えてドキドキする。
『初めて飲んだけど、お酒って美味しいね!』
『初めてだったの!?』
だから飲むペースが異様に速かったのか。
食材がなかったのを思い出し、24時間営業のスーパーへ向かう。
隣を歩くスグリは、フラフラしていて危なっかしい。
『大丈夫?』
『大丈夫だよー……
痛っ!!』
言ったそばから電柱にぶつかった。
履いている靴のヒールが高い事に気付く。
『もしかして足痛い?』
『ちょっとだけ……』
『足見せてみ?』
しゃがんで靴を脱がすと、踵に靴擦れができて真っ赤になっていた。