【完結】ヒミツの極秘結婚【社長×秘書】
「……チッ」
と思わず舌打ちをした。
「今度の見合いは、父さんの知り合いの娘さんだ。くれぐれも失礼のないようにな」
親父はそう言うと、そのまま社長室を出ていった。
はぁ……。ふざけんな、俺は見合いなんかしねぇ。
政略結婚なんて絶対しねぇからな。
好きでもないヤツと結婚するなんてごめんだね。
しかも、親父の知り合いの娘??……ってことは、社長令嬢ってことかよ。
社長令嬢なんて、ろくなヤツがいないに決まってる。
そんなヤツと結婚なんてバカげてるぜ、チクショー。
「社長、失礼します」
藤枝が入ってくる。
そして俺の前に立ち、こう告げる。
「社長、会長から伝言をお預かりしています」
「伝言??」
「はい。結婚する気がなくても、お見合いには出席するように、とのことです」
「……わかったよ」
くそっ……見合い見合いってうるせぇよ。
そんなに結婚してほしいのかよ、俺に。
「……社長」
「なんだ」
「お1つだけよろしいですか??」
「……ああ」
「会長は、社長に幸せになってほしいのではないですか??」