【完結】ヒミツの極秘結婚【社長×秘書】


なんていうか美優紀の運転って、かなりエロいな……。
なんつーか、やたら色っぽい。

「……なんですか??」

視線に気付いた美優紀が、チラッと俺の方を向く。

「いっいや……。なんでもない」

「そうですか??……でもあまりジロジロ見られると、とても恥ずかしいのでやめてください」

「わっ悪かった」

これじゃ美優紀が色っぽくて見とれてたなんて、言えやしないな……。
だってこんなに緊張した表情してるし。

「なぁ、それよりどこに行くんだ??」

まだ肝心の行き先を聞いてなかったな……。

「まだ秘密です。着いてからのお楽しみです」

「なんだそれ。秘密にしたい場所なのか??」

「ですから、着いてからのお楽しみです」

「……なんだそれ」

行き先を知らないままじゃ、行くのが怖くなるぜ……。
なんか違う意味でヒヤヒヤする。

「でも社長が行けば、絶対に喜ぶ場所です」

「俺が喜ぶ??」

「はい。きっとまた、わたしを好きだと叫ぶと思いますよ」

「……なんだそれ。なんなんだ、それは」

俺が美優紀を好きだと叫ぶような場所??……やっぱりわからない。
そんなの見当もつかない。一体どこなんだ、そこは……。

「社長はきっと、わたしを惚れ直すと思いますよ」
< 158 / 290 >

この作品をシェア

pagetop