【完結】ヒミツの極秘結婚【社長×秘書】


「美優紀??」

「……な、なんでしょう」

「行かないのか??今日会議があるんだろ??」

「えっ、ええっ……。そうですね。では行きましょう」

「ああ」

わたしたちはそのまま仕事へ向かった。
だけど社長はすごい。 車に乗った瞬間から"社長"になるのだから。
車に乗った時点で、プライベードは終わり。

きちんと仕事とプライベードを切り替えができるようになった。
わたしはそれをすごいと思う。

前はあんなに適当な人で、仕事なんか全然やらなかったのに。
なんであそこまで変わることができたのかしら……。

「おはようございます、社長」

「ああ、おはよう」

会社に着くなり社長室へ入っていく社長。
……なんだか気合い入ってるわね。
今日の社長は、なぜかやけにスーツをきっちりと着こなしている。

「藤枝さん」

「ん??なに??」

「社長、最近なんか仕事熱心じゃない??」

「なに言ってるのよ。社長が仕事熱心なのは前からじゃないの」

「うん。まぁ確かにそうなんだけど、なんか前よりもずっと仕事熱心になったような気がするのよね」

……なるほど。まぁたしかにそうよね。
でも今はただの秘書ってことにしないと……。
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