【完結】ヒミツの極秘結婚【社長×秘書】


「はい。一人がダメなら、二人で一緒なら秋一さんも問題ないですよね??」

「そうだな。その方が安心だ」

二人でならということで、秋一さんも納得してくれたので、一緒に近くのショッピングモールへと買い物に出かけた。

秋一さんがよく行くデパートでいいと言ったのだけれど、とても心配みたいで、デパートは階段や段差が多いからと、ショッピングモールに変えてくれた。

その辺のことも、よくわかっている。そして気を遣ってくれる。

「美優紀、行こう」

「はい」

秋一さんが家を出る時に、手を繋いでくれる。
秋一さんが住んでいるこのマンションは、大富豪の人や同じように会社を経営しているような方ばかりが住んでいる。

本当に高級マンションって感じで、秋一さんはそこの三十六階、最上階に住んでいる。
エレベーターで一階まで降りるスピードがかなり早かったことを、住み始めた時に思った。

今はもう慣れてしまったけど。ほんとにすごいお方なんだと、改めて感じてしまう。

「美優紀、苦しくないか??」

「大丈夫です」

「出発するぞ」

「はい。よろしくお願いします」

秋一さんの運転で、車をショッピングモールまで走らせた。 秋一さんは普段、あまり運転はしないけれど、わたしのことを思って運転してくれるようになった。

その横顔はとても真剣で、とてもキレイで、とてもカッコいいと感じてしまう。
ほんとにわたしには、もったいないくらいの旦那様だわ。
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