【完結】ヒミツの極秘結婚【社長×秘書】

side秋一

◇ ◇ ◇



「ここだ。着いたぞ、美優紀」

「はい」

美優紀の手を引いて、お店の中へと入った。
お店の中へと入ると、いつもの店主が出てきた。

「いらっしゃい。 おー、秋一くんじゃないか??」

「ご無沙汰しています」

「なんだ。来るのなら、電話してくれればよかったのになぁ」

「突然で申し訳ありません。 実は、紹介したい方がおりまして」

「ほうほう。 もしかして、そちらの女性かな??」

「はい。 紹介します、妻の美優紀です」

「ほう、キレイな奥さんじゃないか」

「初めまして、妻の美優紀です。よろしくお願いします」

「今日はよく来てくれたね。さ、美味しい蕎麦を作ろう。座ってくれたまえ」

「ありがとうございます」

「さぁ、美優紀。こっちに座ろう」

「はい」

美優紀をイスを引き、座らせる。蕎麦を二つ注文して、出来上がるのを待った。

「久しぶりに食べるな、ここの蕎麦」

「そうなんですか??」

「ああ。最後に来たのはいつだったかな??もう何年も前かもしれない」

「そうなんですね」

「ここの蕎麦は、とても美味いんだ。俺が食べた蕎麦の中で、格別に美味いんだ」

「それは楽しみです」

「美優紀もきっと、気に入ってくれると思うよ。ここの蕎麦は素材本来の美味しさを活かすため、あえて十割なんだ」

「ふふふ……楽しみです。お腹空いてるので」

「楽しみにしててくれ」

早く、美優紀にもここの蕎麦を食べさせたい。
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