【完結】ヒミツの極秘結婚【社長×秘書】
厨房から出てきたのは、キレイな女の人だった。
「突然来て悪かったな。今日は姉貴に会わせたい人がいるんだ」
……えっ、姉貴!?
「会わせたい人??」
「ああ。そこにいる女性だ」
「え??……ちょっと、誰よ??この人。もしかして秋一の彼女??」
そう言ってわたしに視線を向ける一人の女性。
「バーカ、違うよ。彼女は俺の秘書だよ」
「秘書?? こんなにキレイな女の人が、アンタの秘書なの??」
「ああ。でもって、俺の奥さん」
「奥さんねぇ……。って、はぁっ!?奥さん!?」
まあ、普通はそうなるわよね……。
「ああ。昼は秘書で、夜は俺の妻だ」
「妻って……。アンタいつの間に結婚したの??」
「ああ。籍入れたばっかだから、まだ新婚だ」
「そうだったの??あたし全然知らなかったわよ。お父さんも何も言わなかったし」
お姉さんがいたのね、社長には。
「名前は美優紀だ。よろしく頼むよ」
「初めまして。秋ーの姉の春奈です。よろしくね??」
「あっはい。初めまして。社長の秘書をしております、藤枝美優紀と申します。 よろしくお願いします、お姉様」