組対のデカ
第32章
     32
「大口検事、あなたは今回の長谷川元警部補の転落死事件に関して、何かをご存知なんじゃないですか?」


「何で捜査一課の一員に過ぎない君にそんなことを話す必要があるんだ?」


「私が刑事だからです。事件を解決するのが我々の任務なのですから」


「そんなこと言われてもな。私は単なる一検事だ。長谷川さんの転落死の詳細は知らないよ」


「ですが、一連の事件をあなたが主導していたとなると、全ての辻褄が合うんです。我々警察としても一刻も早い事件の解決を目指してます」


「君は一方的にまくし立ててるが、私を追及して一体何になるんだ?」


「結論から申し上げましょう。繰り返しになりますが、あなたが陰で全ての人間を操っていた可能性が大なのです」


「面白い。何か証拠でもあるのかね?」


 お忍びで大口の入院先の病院に行き、問い質したのが一課の速水だった。


 もちろん上層部には許可を取らずに乗り込んで行ったのである。
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