組対のデカ
第8章
   8
 四月下旬でゴールデンウイークに入る前後に、俺たち組対は歌舞伎町で一斉検挙した河村組と三嶋興業の関係者六名を取り調べ続けていた。


 だが結局、六人とも口を割らずに、事実らしいものはまるで判明しないまま時間が流れる。


 確かに長時間の取調べは被疑者の方じゃなくて、聴取を行なう刑事の方が疲れてしまう。


 俺たちも随時探り続けていた。


 事件当日、あのビル内で行なわれた銃やシャブなどの取引はもちろん、バイヤーとサプライヤーの関係等も。


 口を割ることはしないでも、ある程度のことは分かる。


 組対は警察でも裏方で、俺も公安第一課の連中が先日、銃やシャブなどがワインの積荷に載せられて、北へ出向しようとした船を積荷検査で摘発したことを気に掛けていた。


 木箱は公安のデカが押収し、精査を行なっている。


 拳銃と装填する銃弾数十発も木箱下に隠されていた。


 覚せい剤や大麻などの違法ドラッグもかなりの額面のものが発見されている。
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