時計の針は戻らない。
やばっ!
生徒指導の安東先生。
ダッシュで逃げるしかない!
走り始めた俺の足音に気づいた彼女が、フフッと笑った気がする。
結局、安東先生にしぼられ、すばるに罵られ、小春に笑われ。
たった一回のサボりがこんなことになるとは・・・。
それもこれも、あのカメラ女のせいだ。
時計塔、なにがあった?
俺には関係ないのだけれど、あの表情だけが頭から離れない。
まぁ、よい。
そのうち忘れる。
