逆ハーモデル〜美少女×4人のイケメン!?〜
3人と連絡をとり、
ショッピングセンターの入口で待ち合わせをした。
もう夕方だからか、
そこにはあまり人がいなくてすぐに3人を見つける事ができた。
「美里達お前らどこ行ってた・・・
って何で手ぇ繋いでんだよ!」
私達が待ち合わせ場所に来た瞬間に、
そんな風に修が叫ぶ。
そこを指摘されて顔が更にボンと熱くなる。
それを隠すために咄嗟に俯いた。
「・・・ないしょ」
私が答えないからか、
何だか知らないが、
木崎旬は意味深な発言を繰り出した。
・・・!
何その言い方!
何かあったみたいな・・・、
まぁ確かにあったんだけど・・・。
って自分で記憶掘り起こすな・・・!
私は記憶を掻き消すようにブンブン頭をふる。
「・・・何だよ旬!
何があったんだよ!
・・・ま、さか・・・付き合っちゃったみたいな感じ・・・じゃないよな!」
修は勝手に空想を広げて、
旬の肩を掴んでガクガク揺さ振る。
「え、そーなの?」
なんて郁斗まで調子づいてきて。
「・・・うっせーな。そうだよ。」
旬はそう言って修の手をはらった。
平然と・・・ってちょっとストップ。
今・・・何て・・・!?
「う、う、嘘だろ・・・!」
。
修が嘆いている声が耳に入る。
う、嘘のはずです・・・!
私は俯いていた顔をあげる。
「・・・嘘だよ。ばーか」
その瞬間、旬がそうほのぼのした声で言った。
言葉の意味を理解して少しホッとする。
・・・。
けど、あれ・・・?
なんでだろう。
なんか、心に穴が開いたみたいな・・・。
虚しい感覚。
・・・付き合ってるって・・・
事実でもいいのに、
って、思ってる自分がいる。
自分の顔が歪んでるのがよくわかる。
「な、なんだよ旬!脅かすなよ!
あー、よかった。」
「何がよかったんだよ。」
「な・・・!別に・・・!?」
「お前わかりやすすぎだろ。」
・・・そんな会話は、私の耳には届かなかった。
ただの車の騒音みたいな感覚で。
あってもないような。
だって、旬の事で頭が埋め尽くされてるから。