王子様とお姫様
それから10分後くらいに授業は終了。
チャイムが鳴った途端に舞は私の机の前に来た。
「さっきはごめんね~」
「大丈夫!澤田くんのおかげで助かったし」
私は笑顔で答える。
すると舞は、とんでもないことを言った。
「もしかして澤田くん、美織に気でもあるんじゃない?」
…はい?
澤田くんが?
…ぶっっ。
「あはは、ありえないって~」
私は笑い飛ばす。
だって澤田くんはクラスの人気者で成績もいつも上位。
サッカー部で爽やかでとてもモテていた。
そんな澤田くんなら女の子はよりどりみどり。
私なんかありえない。
舞は口を尖らせて言う。
「だって、他の子にこんなことしないじゃ~ん」
舞はさっきのを見ていたらしい。
そりゃあそう。
舞は私の後ろの席だし。
見たくなくても見える。
「するって!! とにかく私はないない! ありえない!」
私は言いながら立ち上がる。