王子様とお姫様
「トイレ行こぉーっと…!」
わざとらしくつぶやきながらフラフラ教室を出る。
「待ってー!!」
舞はやっぱり叫びながら着いてきた。
そして目をキラキラさせてこう言った。
「その…陽斗さん?の話もっと聞きたいー!」
ドキン、
名前を聞くだけでも心が跳ね上がる。
相当惚れてます、陽斗に。
「えー、もうほとんど話した…よ?」
「保健の先生なんでしょー?」
「うん」
「隣の高校でしょ?」
「うん」
「今日放課後ひまー?」
「うん」
「じゃあ行こ!!」
「うん」
「やったぁ~!!!」
「うん」
うん…?
行く?どこに?は?
「は…?」
「だからー、高校遊びに行っちゃおう!」
…なに言ってるのこの子。