その女、最強総長【完】
「そうか、俺達には言えない……か。」
悲しそうに顔を俯ける美殊。
私だって、出来ることなら全てを言ってしまいたい。
二人に
大丈夫か?
って沢山心配かけて。
大丈夫だよ。
って何度も頷きたい。
でも……今、言ってしまったら凜が壊れてしまう。
「そんな落ち込むなって美殊。凜にだって言いたくない事くらいあるに決まってるだろ~!」
ポンポンと美殊の肩に手をやって、慰める哲。
「まっ、何か困った事あったら何でも言いなよ!また何も言わずに失踪するんじゃないぞ。」