その女、最強総長【完】



手をぎゅっと、握り締める仁。


ヒンヤリしてたり、暖かったり、なんだか妙な感じ。


相変わらず、仁は私に覆いかぶさりながら正面で私を見据える。



「仁…?」



何だか、不安になってしまう。

あまりにも真剣で…熱い瞳に。



「初めて会った時、凛は男の子の格好してて…かなり変な奴だった。」


「…」


「ストレートすぎて痛い所を付く凛が大嫌いだった。…その瞳が怖かった。」


「…」


「でも、一緒に居るうちにどんどん凜は女らしくなって、可愛くって、




気づけば凛を離せなくなってた。」









< 382 / 470 >

この作品をシェア

pagetop