その女、最強総長【完】
手をぎゅっと、握り締める仁。
ヒンヤリしてたり、暖かったり、なんだか妙な感じ。
相変わらず、仁は私に覆いかぶさりながら正面で私を見据える。
「仁…?」
何だか、不安になってしまう。
あまりにも真剣で…熱い瞳に。
「初めて会った時、凛は男の子の格好してて…かなり変な奴だった。」
「…」
「ストレートすぎて痛い所を付く凛が大嫌いだった。…その瞳が怖かった。」
「…」
「でも、一緒に居るうちにどんどん凜は女らしくなって、可愛くって、
気づけば凛を離せなくなってた。」