その女、最強総長【完】
凍りつく様な寒さで目が覚める。
視界に広がる沢山の白。
一体此処はどこなのだろう?と足を床につける。
「お腹…、大きい。」
なんだろうこの大きさは、私はいつの間にこんなに太っていたのだろうか?
腕に繋がれた管を外し、足に力を入れる。
「立てない。」
龍蝶総長なのに、情けない。
しょうがないので床を這いつくばって、進むことにした。
「……早く倉庫に戻らないと。」
真っ白な部屋を出ると、長い廊下に出た。
どうやら此処は、病院の様だ。