【続】SWEET*AFTER7〜ハジメテの社内恋愛〜
急に不安が胸に押し寄せてきて、ドキンドキンと鼓動が早く大きくなる。


次の瞬間、あたしは弾かれたように席を立っていた。



「──相川ちゃんっ!?」



三神さんの声も振り切って、あたしは店内を駆け出した。


どこに行ったか一緒に話していた男性社員に聞けばよかったものの、
冷静な判断が出来なくなっていたあたしは、とりあえず思い付くままに探し回っていた。


だけど、トイレにもレジの辺りにも二人の姿はなかった。


もしかして外に出たの…!?



走ったせいか今頃になって酔いが回ってきて、なんだか体がふわふわする。


壁に手をつきながら出入口へと向かい、重いドアを押し開けた。


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