【続】SWEET*AFTER7〜ハジメテの社内恋愛〜
肌に心地好い夜風がふわりとあたしの髪を揺らす。
視界を遮る髪の毛を掻き上げて辺りを見回すと──
暗い駐車場の片隅に、腕まくりをした白いワイシャツ姿の人がぼうっと浮かび上がっていた。
そして、その胸にしがみついて誰かが顔を埋めている。
あたしは目を見開いたまま呆然と立ち尽くした。
腕の中にすっぽりと収まるような、サラサラの黒髪の女の子も
その子の肩にそっと手を置く、悩ましげな表情さえも魅力的な男の人も
あたしはよく知っている。
…見間違いなんかじゃない。
「……拓、海さん……!?」
視界を遮る髪の毛を掻き上げて辺りを見回すと──
暗い駐車場の片隅に、腕まくりをした白いワイシャツ姿の人がぼうっと浮かび上がっていた。
そして、その胸にしがみついて誰かが顔を埋めている。
あたしは目を見開いたまま呆然と立ち尽くした。
腕の中にすっぽりと収まるような、サラサラの黒髪の女の子も
その子の肩にそっと手を置く、悩ましげな表情さえも魅力的な男の人も
あたしはよく知っている。
…見間違いなんかじゃない。
「……拓、海さん……!?」