【続】SWEET*AFTER7〜ハジメテの社内恋愛〜
──そう聞きたかったのだけれど。


軽く触れるだけのキスは、次第に舌が絡み合う深いキスに変わっていき

あたしの口からは甘い吐息しか出させてくれない。



そして力の抜けたあたしは、いとも簡単に背中からソファーに埋もれてしまった。


唇が離されると、拓海さんの熱を帯びた色気のある瞳があたしを優しく見下ろす。



明確な愛の言葉を言われたわけじゃない。


だけど、こうしているだけでも愛されてる実感が持てる。


手の届く距離に大好きなあなたがいるだけで、涙が出そうなくらい幸せなんだ。


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