【続】SWEET*AFTER7〜ハジメテの社内恋愛〜
火照った顔に潤んだ瞳で見つめていると、拓海さんはあたしの髪をそっと掻き分けて耳にキスをしながら囁く。



「俺以外の男にこんな顔するなよ?」



これは拓海さんお得意の、
とびきり甘い上司命令──。



「するワケないよ…」



だって、あたしはあなただけのオンナだから。



だからあなたも、ずっとあたしだけを見ていて?


あたしだけにこの笑顔を向けて
あたしだけに触れてほしい。


拓海さんに愛されるのは
あたしだけであってほしい──。




独占欲と幸福感を抱きながら、あたしは快楽の波に呑まれていく。


もう離れることなんて…
考えたくもない。








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