【続】SWEET*AFTER7〜ハジメテの社内恋愛〜
「いい加減乾杯しましょ!ねっ!?」



千葉ちゃんの言葉に皆で気を取り直して、それぞれグラスを持って向き合う。



「それじゃ、雅の24回目の誕生日に…カンパーイ!」



「おめでとう!」という皆の声と、カチンとグラスが軽くぶつかり合う音が響く。


こんなふうにお祝いされるなんて思ってもみなかった。

あたしってなんて幸せ者なんだろう。




「……雅」



皆が料理に気を取られている間に、拓海さんに呼ばれて薄暗い部屋の隅に行くと、肩に腕が回される。



「…おめでと」



そして、頬に軽いキスをくれたのだった。



ほんの一瞬の、あたし達だけの秘密。


愛しいあなたがくれるものなら、何だって素敵なプレゼントになるよ──。








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