【続】SWEET*AFTER7〜ハジメテの社内恋愛〜
◇スイートな夢の国
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思い出に残る素敵なパーティーをしてもらった2日後。

この日が本当の誕生日で、しかも運良く日曜日だった。


ということで、今あたしは拓海さんと車に乗って出掛けているわけだけど…


行き先はまだ教えてもらっていない。



ずっと前にしていた、『夢の国に連れて行く』という約束を果たしてもらうのだけれど、

案の定それがどこなのかは、着いてからのお楽しみらしい。



ワクワクと胸を踊らせるあたしを横目に、片手でハンドルを操作する拓海さんが呆れた声を出す。



「誕生日くらい黙ってないで言やぁいいのに…」


「…ですよね~…」



“面倒臭くなって言わなかった”なんてことは心の中に留めておこう。


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