【続】SWEET*AFTER7〜ハジメテの社内恋愛〜
あたしを見つめて微笑む、その色気のある綺麗な顔も
優しく抱きしめて、髪を撫で続けてくれる大きな手も
彼のすべてが、全部、全部あたしのもので。
これからもそれはずっと変わらないんだと、やっと実感出来た瞬間だった。
「“澤村 雅”か…
なんか堅苦しくねーか?」
「……。少しはお世辞ってものを言う努力をしてください…」
そしてこの意地悪さも、きっとこれからも変わらないはず…。
だけど、それも全部含めて愛してるから。
「嘘だよ。一番似合ってる」
イジワルの後にくれる甘い飴を味わうように、あたしは降り注ぐ優しいキスを受け入れた。
いつか左手の薬指に、誓いの証が光り輝くことを願いながら──。
*。・゚END。・゚*