【続】SWEET*AFTER7〜ハジメテの社内恋愛〜
「…お前、ヘタ過ぎ」
「うぅ……」
買い出しを終えてやって来た拓海さんの家。
広々としたダイニングテーブルの上に並ぶのは、
売り物のように綺麗な餃子と、具がはみ出して不格好な物体。
「『餃子を作りたい』って言うからもっと出来るのかと思えば…これは酷いぞ」
「練習したかったんです!だからヘタでいいんですよ!!」
そう、あたしが夕飯に選んだものは手作り餃子。
具を皮で包むのも焼くのもヘタなあたしは、拓海さんに教えてもらおうと思ったものの……
これじゃただ自分の不器用さをアピールしただけじゃないか…。