【続】SWEET*AFTER7〜ハジメテの社内恋愛〜


「…お前、ヘタ過ぎ」


「うぅ……」



買い出しを終えてやって来た拓海さんの家。


広々としたダイニングテーブルの上に並ぶのは、

売り物のように綺麗な餃子と、具がはみ出して不格好な物体。



「『餃子を作りたい』って言うからもっと出来るのかと思えば…これは酷いぞ」


「練習したかったんです!だからヘタでいいんですよ!!」



そう、あたしが夕飯に選んだものは手作り餃子。


具を皮で包むのも焼くのもヘタなあたしは、拓海さんに教えてもらおうと思ったものの……


これじゃただ自分の不器用さをアピールしただけじゃないか…。


< 9 / 295 >

この作品をシェア

pagetop