狼少女と初恋。
6章 狼少女だけど。

会いたい。



__次の日。

はやる気持ちを押さえ、
久しぶりの番号を
プッシュする。

人気の歌手の
呼び出し曲が鳴る。

『__…はい。』

那月…っ。

久々の声に
胸を躍らせる。
しかも
電話越しで
程よく低い声が
鼓膜に響く。

『もっもしもし!
 志祐っ…』

……噛んだ。






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