どうして好きなんだろう
図書室とは校舎の反対側の1階にある自販機の前まで来て、すっと外された手をどうしていいかわからずに左手で掴む。
「そんなにおもしろかった?」
笑いをこらえたような直の声。
なによ、直だって面白そうに見てたじゃない。
それなのに途中で連れ出されちゃってさ。
自慢じゃないけど私、どんな映画も最後まできっちり見るのが信条なんだ
から。
肯定も否定もしない私のことを指差しながら、もう堪らないといわんばかりに直がお腹を抱えて笑い出す。
「ちょ、なんなのよ!?」