どうして好きなんだろう

「ご、めんっ…」

「何に、謝ってんだよっ。」

呆れたような、怒っているようなその姿に、咄嗟に謝罪の言葉が口を付くけれど、すぐさま不機嫌な声に遮られる。

いつも無愛想で、でも声を荒げることなんかなくって、何を考えているかわからない直の初めて見る姿。

ムリって、拒絶された言葉に言いようがなく苦しくて、胸が圧迫されて、やっぱり視界も潤んできてしまう。


これじゃあただの泣き虫だ…。

泣きたいわけじゃないのに、止めようもなく零れ落ちそうになる雫に自分が嫌になる。
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