どうして好きなんだろう

「先生、合格報告、直接できなくてごめんね。…でも、先生の助けもあって、私は合格できたと思ってるから…後悔のないように頑張りますっ。」

感謝の気持ちと、これからの決意を伝えると、先生は少し不思議そうな顔をしたけれど、「おう、頑張るんだぞ。」と笑って私の肩をぽんっと叩いた。


教室を出ると、一足先に成績表を受け取っていた真尋が廊下で待っている。

部活に参加している人は、大体がこの後は部室へ行って、後輩と顧問に挨拶を済ませる。

一応、部活動と呼べるらしいうちの部も、狭い部室で数名の後輩が待っていてくれているはずだから、真尋と一緒に部室に向かう。

毎年、毎年、そうだったから。

だから、私は直もきっと陸上部の部室にいると思っていて。

部員数の少ないうちより、陸上部のほうが時間かかるだろうから大丈夫って。


間に合うって、勝手に思っていたんだ。

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