どうして好きなんだろう

「部活も終わったしさ~。夏を満喫しちゃおうと思ってるわけよ。…で、今度のさ花火大会あるじゃん。あの時地元の奴らと『バーベキューしてそのあと花火を楽しもう会』を計画しちゃったんだよね~。」

スキップしかねない足取りでくるっと私を振り返る。


「あれ?理央は楽しみじゃない?」

思っていたことが顔に出てしまっていたらしい私を見て、小首を傾げる。

義人、知ってるくせに…。


ほんとにそういうの苦手なんだけどなぁ。

義人が好んで自分の友達に私を紹介したがらないのもあるけれど、私もその手の大勢が集まる場が苦手。

だから義人の地元の友達なんてほとんど知らないし、知っていてもうっすら顔と苗字が一致するかしないか。


大体、義人の地元の友達ばかりが集まるなんて、蚊帳の外になるのは楽に想像できる。
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