君のコト、さらっていいですか…?
―――図書室

「だーかーらー!」

授業後、私は愼樹を怒らせていた。

「ここはこの公式を使えって

言ってんだろ、

いい加減自分の力でやれ」

ビシビシ指さされている。

「だぁってわかんないんだもん!」

うだうだ言っている。

「よくそんなんで中の上の

高校に入れたもんだな」

ため息をつかれた。

「あーもーだから秀才に

分かんないんだってば!!」

自分が悪いけど、

たくさんの言い訳をぶつけた。

「うるっさいわねー二人とも」

本を持った人に本でゴチンと叩かれた。

「めっ名先輩!」
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