君のコト、さらっていいですか…?
「愼樹、お待たせ!」

「いらっしゃい」

取り敢えず部屋まで上がる。

「愼樹!」

「ん?」

ごいん!

「ってーな…」

「頭突きしたいから頭突きした」

「は?」

「好きだからキスだってした!」

口から出任せに話す。

「…クソっ」

腕を引かれて、唇が重なる。

「…ん!?」

2人でぷはっと唇を離す。

「好きだからキスした」

私に舌を出して笑う。

「誠一のバーカ」

「莉津のバーカ」

2人見合わせ笑う。

「好きだよ」

「俺も…好きだよ」

それが聞きたかった言葉。

勘違いさせて、沢山裏切って

クソ生意気で、でも皆側にいてくれる。

だから離れたくない。

側にいたい。



…大好きだから!

END
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