君のコト、さらっていいですか…?
結局グダグダに解散。

「本ッ当にありがとうね、愼樹くん!」

「おーまた会えたらな」

「うん!!」

文は愼樹にニッコニコで返した。

「莉津、明日まで宜しく」

「うん!」

私の頭を初めて?撫でた。

「どうした?」

「睫毛にゴミついてる、

目瞑って」

「うん」

目を瞑ると瞼に何かが触れた。

指、かな?

「じゃまた明日!」

愼樹は手を振って走って行った。

そして自宅へ戻って

お母さんにいきなり吹かれた。

「り、莉津なにやってんの…っ」

鏡を見れば瞼の上に目が描いてあった。

愼樹のやつ!!

それが最後の他愛ない電話だった。

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