ピュアなんです。


再びカーテンを開く。

「え、えぇ!?」

思わず声が出る。
目の前でリクさんが上裸で着替えている。
ちょ、ちょ…え?
程よい筋肉。
余分な脂肪なんかついてない。

「…もっと色気のある声は出ないの?」

私が見ていてもお構いなし。
むしろ違うところを注意された。
私だっていつもは男の上裸を見たくらいじゃ悲鳴などあげない。
余りに綺麗な体だった。
それになんでここで着替えてるんだ。
ロッカー行け!
そんなに自分の体を晒したいのか!

「なに?見惚れてるの?」
「ち、ちがいます!」

なにその糞ムカつくドヤ顔!!!
さっきのお客様に対する優しい笑顔はどこに行った!?
捨てたのか!?

「はぁ、なんで着替えてるんですか」
「客に酒こぼされたんだよ。俺酒飲めないのに無理やり飲まそうとするから」
「え!?酒飲めないんですか!?ホストなのに!」
「酒弱いの。ホストは酒だけじゃないよ」
「へぇ」

会話をしながらネクタイを揺るく締める。
すると私から名簿を奪う。

「22、初めてか。豪、お前も」
「リクとか…」

奥から豪さんが出てくる。
リクさんが私の頭を名簿で軽く殴る。
いて!
あれ、デジャヴ?

「お子様も頑張りなよ?初々しさ、客に受けてるから」
「ヒュー、隅におけねぇな、棗ちゃん」
「…はい」

2人は出て行った。

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