あんたなんてほんと大っ嫌い! …嘘。大好き。【完】




「正直どっちのがお前から見てカッコいい訳?」


え~?
あっでも私勇輝の顔 ガン見したの初めてかも…


じーっと見つめる。
確かにカッコいい…

てか、この整った綺麗な顔と何のスポーツしてんのってぐらい引き締まったカッコいいカラダに私今抱かれてたんだ・・・

とか思うとっ!

恥ずかしくて・・・


あの唇とキスしたんだ・・
とか、私ってかなり頭イッちゃってるかも…


勇輝が横を向く。

「んなガン見すんなよ…/」

あっ、赤くなってる。


私は無意識にニヤ~。


「遠慮しないでいいって。ずっと見ててあげるからっ!」

意地悪く勇輝の顔を
覗き込む。


「調子のんなよ。百合~」

あっ、怒ってる・・


「てか、どっちのがカッコいいって聞いてんですけど!?」
勇輝は早く言えよと急かす


「正直に言うよ?」

勇輝はどんと来いって 合図する。


「五分五分。んーでもやっぱ爽也かな…」


爽也はカッコ良すぎて 凝視できないんだもん。


そりゃ、キスで勇輝の 顔の評価もグンと上がったけどさ。


勇輝はガクッとなる。


私の前の席におもむろに座って突っ伏した。


「よしよし。」


私は小さい子を慰めるように勇輝の頭を撫でる。


「あ゛~クッソ!こいつは思い通りにならねぇんだった」

勇輝はヤケクソに言う


「ごめんね。でも勇輝のが好きだよ?」


そっと勇輝の頭を撫でながら言った


「俺はなんでも一番がいいの!」

そうだよね~

あっ…勇輝の髪サラサラ…


触ってるの気持ちいいな‥


すると
「コラ!アイツの方がカッコいいとか言いながら俺を誘惑するなって!それともキスされたいの?」


ドキッ!

勇輝ったらいきなり喋り方変えるんだもん、やめてよねー

しかも、またキスって// されたい訳ないでしょ!


サッと手を引く。



「そうそう。やっぱお楽しみは付き合うまで待たなくちゃ楽しくないよね?」


変態っっ!!





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