あんたなんてほんと大っ嫌い! …嘘。大好き。【完】



「あっ!!百合っ大丈夫か?」

そういう勇輝もボロボロ…


爽也!?
爽也がいる・・・何で?あれ、爽也もボロボロ…

「うん、痛いけど平気。」


そう言いながら、あっ私を 助けてくれたのは爽也だったんだ…と思った。


「…大丈夫な訳ないよな、ごめんな?俺も捕まって…窓割って抜け出したはいいけど、どこか分からなくて…」


勇輝は悔しそう。

言いながら私に寄ってきて そっと抱きしめてくれる



「どしたの?私、大丈夫だよ?」

私は声が震えてる、 ヤダ、カッコ悪い…


「百合、もう我慢しなくていいよ。」

勇輝は優しく言った。

そんな事言われたら…


ヤバい…。

「うっあっ、あぁああ~」


私は勇輝に泣き崩れてしまった。


勇輝だって苦しかったんだ。こんな事したくないのに…


「ウアァァァ」

声と涙が止まらない








それから、勇輝は私が 落ち着くまでずっと勇輝の 胸の中で抱きしめてくれた。


「ごめんな。」
「ごめんな。」



って言いながら。















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