あんたなんてほんと大っ嫌い! …嘘。大好き。【完】



だから?


って感じだし。


「それだけ?


なら切るし」


「それだけな訳ないでしょ!?」

「じゃあ何?」


早く言えよ


「意外とせっかちなんだね。

黒川って」


「マジで切る!」


切ろうとすると。


「あっごめんごめん!!!


男といるの見たんだって!」

男?


指が止まる。


まぁでも、今日は


奈美のいとこ?とも


爽也とも喋ってたしな。

もしかしたらそれ以外


にも?


あぁ、直人ら…


「美姫が見たときはー


夕方近かったんだけどぉ」

夕方ね…


「美姫らは観覧車に


乗ったのねー」


「はぁ。」


かんけーある?


「私らの2こ前のとこに


百合ちゃんと男が


乗ってたんだぁ」


自信満々に美姫は言う


「観覧車ぁ!?」


しかも男(多分爽也。)と

乗ってた!?


知らねーぞ、そんな話。

「やっと食いついて


くれたぁ~」


そんなんどーでもいいから


「んで?」


「へっへー。


大切なのはこっからだよ?


なんとねー


観覧車のてっぺんで、


百合ちゃんとその男…」

「なんだよ。」


「キスしてたんだよー!


信じられるぅ?彼氏が


いるのにだよぉ?」


キ…ス…?


はぁ~


やっぱりか。←読んでた

あの反応だと


どーせなんかあったん


だろーなとは


思ったんだけど。


「しかも、男は


黒川の知ってる人なんだ

な~これが。」


ニヤニヤしてる美姫が


目に浮かぶ。


やっぱ爽也…












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