あんたなんてほんと大っ嫌い! …嘘。大好き。【完】



「いってぇー」


しまった!私、またやっちゃった。どうしょう・・・


「勇輝ごめんっ!大丈夫!?」


勇輝はお腹を押さえている。

私は、下を向いてる勇輝 の顔を覗き込んだ。


「俺、百合に殴られんの二回目だな。」

勇輝は、ははって笑った。


「つーか、普通はあれでおちるんだけどなーやっぱ一筋縄ではいかないか~」


は? まさかワザと!?

「ちょっと本気で心配したんですけど!?」


「わりぃ。ごめんって」


ムカつくぐらいニコニコ してるのが腹立つ!


「全然謝ってない!」


「な。機嫌直して?」

耳元で呟く・・・



ゾクッてした! 優しくて甘い声が余裕ありげで悔しい!!

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