あんたなんてほんと大っ嫌い! …嘘。大好き。【完】
◇やっぱり…



私は今、有名なカフェで


そわそわしてる。


もちろん直人くんを


待ってるんだけど…


なぜにこんな遅い訳!?


6時だったよね?ここに。

30分はたったよ!?


何コレ、いじめ?


↑(意味不明。)


まぁ30分ぐらい


よくあること?なのかも


しれないけど。


カランカラン♪


ドアが開いた音がした。


この音好きだな…と


思いながら反射的に


ドアを見る。あ、


直人くんだ!来たー


「わりぃっす。


遅なってすいません」


「良かった。来てくれて…


何かあったの?」


「…いえ、別に。」


と言いながら私の前の


席に腰をおろす直人くん。

別に?…変だな…


私はハッとした。


「直人くん、顔っ!」


「は?顔がどうかしたん


ですか?」


ちょ、えっ…とりあえず、

「ちょっとごめんね」


私はパタパタと走り


ハンカチを濡らしてきた。

「ほら、顔に血が


ついてる」


私は直人くんの顔に


ハンカチを当てる。


「!?嘘っ、ってぇ…」


そりゃ濡れたハンカチで


傷拭いたら痛いよね?


でも、砂とかばい菌


ついてるかもしれないし

血も拭き取らなきゃ。


「あっ、これは…」


直人くんが言いかける


「……転んだ?」


わざとそう言う私。


直人くんは照れくさそうに


「はい。//」


って顔赤らめて言う

ケンカしたなんて、


言いたくないよね?


負けたのかもしれないし。

でも、ケンカの怪我には

間違いないや。ちょっと

心配…


肩が青くなっているのを


見つける。


「あ、階段で派手にこけたんで!」


ふふ。


「知ってる♪」


必死に隠すの可愛い




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