あんたなんてほんと大っ嫌い! …嘘。大好き。【完】


!?


スケバンが吹っ飛んだ。


私は宙に浮いている。 違う、抱きかかえられてる!?


誰!?

振り向く前にそいつは 叫んだ。


「てめーら、俺の大事な百合に手出しやがって・・・触んなっつったろーが西崎ー!!」


勇輝!?・・・まだ大事とか 言ってくれるんだね。

嬉しい。

でもえっ?西崎って誰?


後ろでニヤニヤしてた子が
こちらに来る。

不満そうな顔だ。


「こいつら締めてんのはお前だろ!?」


でも、そんな顔も一瞬だった。途端にその西崎さんは泣き出した。何で!?・・・ん?今、ふと思ったが西崎さんってものすごい可愛い。
あっ!西崎って去年のミス崎校の!?(百合の学校は略して崎校と言う。その中で一番可愛い女子のアンケートを毎年出す。そのチャンピオンがミス崎校だ。by百合)


可愛いはずだよ。




勇輝は怒鳴る。


「聞いてんのか、コラ!?」


あーあー、泣いてる子に…


「だって、だって勇輝?この子が勇輝なんてただの遊びだ。欲しかったら譲ってあげようか~!?正味いらないし。なんて言うんだよ?だから、ついカッとなって・・・」



勇輝に泣きながら抱きつく





は?




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