初恋は野球の王子様★




「それじゃあ、ひと通り仕事を教えるから、私についてきて。」





******





「おーい、マネージャー?オレのドリンクどこ?」





部活が終わり、瞬が私にドリンクがどこにあるのか聞く。





「瞬のドリンク?えーと…どこにあったかなぁ…。」





「…マジかよ、お前。仮にもマネージャーなんだろ?しっかりしろよ。」





「うるさい!!今、思い出してる所なの!!!」





「あのぅ…!」





瞬に呆れられながら、私が頭を悩ませていると、れいなちゃんが口を挟んで来た。





「…望月先輩のドリンクなら、そこのカゴの中にありましたよ…!」





れいなちゃんは、恥ずかしながら瞬を見る。





「マジで?ありがとう。…どっかのへっぽこマネージャーとは、大違いだな。」




瞬は憎たらしい言葉を捨て、走って更衣室まで行った。





「瞬のばか!!」






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