初恋は野球の王子様★




「狙ってたんだよ。それで気づかない佐久間とそいつ見て思ったんだ」




千葉はいつもと違う雰囲気で、静かに語り出す。




「佐久間もいつか誰かに告られて付き合うのかなって…」




「…千葉…」




「そのとき初めてそう気づいて、幼なじみとして大切にしてた佐久間が遠くに感じた」




幼なじみとして…




その言葉がズキリと胸にささる。




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