スーパーニート★パラダイス

彼女は待っていた。

視線の先、木造一軒家の廊下側に立つ一人の青年をじっと見据えて、自分に投げかけてくれる言葉を待っていた。


しかし


「…………」

青年は黙って立ち尽くして、彼女の新たな出発を見送ろうとしている。

「……栄次が……教えてくれた様な気がするの」

たまりかねて彼女の方から口を開いた。
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