家元の花嫁【加筆修正中】
俺は頭にきて、思わず立ち上がった。
他を見ても、目新しい物は無い。
一体、誰と何のレッスンをしてるのか…サッパリ。
余計にイライラが募る。
俺は部屋に戻り、ゆのがお風呂から戻るのを待った。
扉がバタンッと閉まる音を確認して。
ゆのの部屋のドアを叩いた。
コンコンッ。
「ゆの、今いいか?」
「あっ、はい。ちょっと待って下さいね?」
ゆのは何やら慌てた様子でドアを開けた。
「何でしょう?」
「明日、バイト終わるの何時?」
「18時30分ですけど…」
「じゃあ、その頃迎えに行く。一緒にメシ食おう」
「えっ、あっ……その………」
「何かあるのか?」
俺は知っている。
さっき手帳を見たから………。
明日は“C レッスン ⑤”の日。
俺は嫌がらせのつもりで、強い口調で押し切った。
「俺と2人きりで嫌か?」
「嫌だなんて……」
ゆのは困った様子で俯いた。