家元の花嫁【加筆修正中】
翌日―――。
目が覚めて、真っ先にゆのの部屋に。
だが、ゆのは既に居なかった。
すぐさま居間に向かったが、やはり彼女の姿はない。
「おはよう。」
母さんが声を掛けて来た。
「そう言えば、昨日は何でゆのちゃんを1人で帰したの?一緒に食事でもして来れば良かったのに?」
「誘ったけど、桐島の娘がいて…。」
「あっ、そういうこと…。なるほどねぇ~。」
「何だよ?」
「別に?」
「ゆのちゃん、今週は日直なんですって。今日はもう出かけたわよ?」
「もう?ってか、早すぎねぇか?」