もう一度…。


親が、家に帰ってこなくなったのは、あたしが中学校に入ったぐらいから。
その頃、自分達の会社が成功して今までの倍以上に仕事をし始めた。

そして、仕事が成功してあたしが邪魔になって、うっとうしくなったのか、あたしと顔を合わせる度にイヤな顔をして言葉の暴力を浴びせた。
たまには、殴る蹴るの暴行も…。

それから、あたしは笑顔を失った。
唯一、千夏の前では昔のあたしのように笑える。

ただ、学校では別だけど。

あたしは、自分でも知らない内に人間不信になったのかもしれない。

昔みたいに家族で、ご飯を食べたり、朝起こしに来てくれる。
なんて、そんな期待しなくなった。

< 21 / 21 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

転校生は芸能人!?
MI☆SA/著

総文字数/19,409

恋愛(その他)42ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
平凡だった日常が、突然非日常に変わった。

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop