ホームレスな御曹司…!?
「…っ…っ…。ごめんなさい…ごめんなさい、広樹…っ…!」


下着姿のまま背を向けた広樹に抱きついた。


震えてるのはあたしだけじゃなく、広樹の肩。


あたしが泣かせてしまったんだよ、ね?


あたしが広樹を追い詰めたんだよね?


「ごめんなさい…。ごめんなさい…っ…!」


泣きながら謝っても、広樹への償いには何一つならない。


深い後悔だけが胸を締め付ける。


「服、着るといいよ」


それだけ言って広樹はキッチンへ行き、缶ビールを持ってソファーに座った。


あたしは脱ぎ捨てたばかりのワンピを着て、広樹の背中に涙とごめんなさいを残して、部屋を出た。


輝く冬のオリオン座は。


広樹の涙………。
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