ホームレスな御曹司…!?
「おね…がい…。ヤメテ…」


「体は欲しがってるよ?この快感」


「ヤ…あっ…!」


2コ目のキスマークに耐えきれずその場に座り込んでしまったあたしを、茅原さんは強く抱いた。


「こんなに欲しいのに、許してくれないんだね?」


「ゴメンナサイ…あたし、行かなきゃ…」


「どこへ?」


「………」


「アイツなら、もういないよ?」


「…え?」


「トキヤ。もうあの公園にはいない」


「どうして…?」


「連れてってあげる」


茅原さんはあたしを抱き起こし、こぼれた涙を唇で拭って、やわらかく、でも寂しそうに笑った。


お店の鍵を閉めて乗り込んだ茅原さんの車の助手席は、夜の街を滑る。
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